【この記事を監修した人】
ジャンクバイヤー 梅田店店長 阿古
壊れたiPhoneを年間10,000台以上査定、買取しているため、故障したiPhoneについての知識が豊富。
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お風呂でiPhoneを使うのは、リラックスタイムをさらに快適にしてくれますが、水没などによる故障のリスクがつきものです。
「少しだけだから大丈夫」「iPhoneは防水機能があるから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。
しかし浸水させなかったとしても、お風呂にiPhoneを持ち込むと、水没などによる故障リスクから避けられません。
そこで本記事では、お風呂に持ち込むことでiPhoneが壊れる原因と、そのリスクを最小限におさえるための対策方法を徹底解説します。
Contents
iPhoneがお風呂で壊れたときの症状
お風呂で頻繁にiPhoneを使っていると、突然次のような症状が現れるかもしれません。
- 画面が表示されなかったり、点滅したりする
- 電源が入らない
- 再起動を繰り返す
- 充電ができない
- タッチスクリーンの反応が悪く、タッチ操作が正常に反応しない
- スピーカーから音がでなかったり、音がこもって小さかったりする
- カメラにくもりが発生したり、そもそもカメラアプリが起動しなかったりする
- 「Lightningコネクタで液体が検出されました」というアラートが表示される
これらのほとんどは、水が本体の内部に入り込んだことによって内部のパーツが損傷した場合に発生します。
耐水機能があるとはいえ、iPhoneが水にさらされるとさまざまな不具合が現れ、最悪の場合は二度と使えなくなります。
iPhoneがお風呂で壊れる原因
耐水機能のあるiPhoneですが、なぜ水にさらされると不具合がでるのでしょうか。
頻繁にお風呂に持ち込むと、次のような原因で故障するリスクがあります。
- 高湿度による内部結露
- 水没(内部への水の侵入)
それぞれ解説します。
高湿度による内部結露
お風呂は湿度が非常に高く、iPhone内部に結露が発生しやすい環境です。
この結露が原因で、基板や電子部品にダメージを与え、電気トラブルが発生することもあります。
とくに、温度差が激しい場所での使用は結露のリスクが高まります。
水没(内部への水の侵入)
「iPhoneは耐水性があるから水にぬれても大丈夫」と考える人も多いですが、iPhoneの耐水は真水に対してのものです。
お風呂は真水ではなく、温度も高いため、お湯がかかると故障するケースもあります。
iPhoneには止水シールが貼られていますが、このシールは経年劣化します。
落下や衝撃で防水機能が損なわれたり、シールが傷んで水が侵入しやすくなったりしていると水没リスクはさらに高まるでしょう。
iPhoneをお風呂で使いたい場合の対策方法
これまで解説してきたように、お風呂でiPhoneを使うのは故障リスクがあるため、推奨できません。
どうしても使いたい場合は、故障を防ぐための対策をしっかりと行うことが大切です。
お風呂でiPhoneを安全に使用するための具体的な対策方法を紹介します。
- 防水ケースやジップロックなどの活用
- 防水スピーカーの使用
- 除湿を徹底する
それぞれ解説します。
防水ケースやジップロックなどの活用
1,000円程度から販売されている防水ケースを使用することで、耐水機能を高められます。完全に密閉できるケースを選べば、水分や湿気がiPhoneに直接触れることを防げます。
防水ケースがない場合は、代替としてジップロックのような密閉袋を利用することも可能です。
袋にiPhoneを入れてしっかり密封することで、水没リスクを減らせるでしょう。
防水スピーカーの使用
音楽を楽しみたい場合は、iPhoneをお風呂の外に置き、防水タイプのBluetoothスピーカーをお風呂のなかに持ち込む方法もあります。
iPhone本体を水や湿気から守りつつ、音楽をしっかり楽しめます。
除湿を徹底する
お風呂場の湿気を最小限におさえるために、換気をしっかりと行うことも大切です。
窓を開けたり換気扇を回したりして、湿度を下げることでiPhone内部に結露が発生するリスクを減らせます。
お風呂に持ち込んだPhoneが壊れたかも?と思ったときの対処法
お風呂に持ち込んだiPhoneにおかしな症状が見られたら、応急処置が必要です。
ただし、紹介する方法はあくまでも応急処置なので、症状が改善されることもあれば直らない可能性も十分あります。
- 電源を切って本体の水分をふきとる
- SIMカードを抜く
- しっかり乾燥をさせる
- 電源が入ったらバックアップをとっておく
それぞれ解説します。
1. 電源を切って本体の水分をふきとる
まずはiPhoneの電源をすぐにオフにします。
水分が内部に入り込んでいる場合、電源を入れたままにしておくと、ショートやさらなる損傷リスクが高まります。
電源を切ったら、柔らかい乾いた布を使い、iPhoneの外部に付着した水分を丁寧にふきとりましょう。
iPhoneを振って水分を散らすのは避けてください。
水分がさらに内部に広がり、損傷が拡大する可能性もあります。
2. SIMカードを抜く
SIMカードは水にぬれてしまうと、うまく通信ができなくなります。
電源を切ったらすぐにSIMカードを取りだして、水気をふきとりましょう。
3. しっかり乾燥をさせる
次にiPhoneを完全に乾燥させていきます。
風通しのよい、直射日光の当たらない場所に置いて自然乾燥させます。
このときドライヤーは使わないでください。
ドライヤーの熱で内部の部品が損傷することもあります。
4. バックアップをとっておく
iPhoneが完全に乾燥したら、電源を入れて正常通り動作するか確認しましょう。
一見正常に動作しても、水没などのダメージを受けていると時間がたってから不具合がでることもあります。
動作したチャンスを逃さず、内部データのバックアップをとっておくことをおすすめします。
それでも治らないときは
上記の対処法を行ってもなおiPhoneが正常に動作しない場合は、内部基盤などの故障が考えられ、自分の力で直すのは難しいでしょう。
修理屋に依頼するか買取依頼を選択することになります。
修理屋に依頼する
お風呂に持ち込んでから壊れた場合、まず疑うのは「水没」です。
iPhoneの修理は、Apple正規サービスプロバイダーか非正規の修理屋に依頼するのが一般的です。
Apple正規店での場合、水没したiPhoneは修理ではなく本体交換の対象となります。
AppleCare+をつけていれば一律12,900円ですが、AppleCare+がついていない場合は機種に応じて金額が跳ね上がります。
たとえばiPhone15の場合は、87,800円です。
なおお風呂での使用によって水没した場合、Appleの保証対象外になります。
購入して日が浅く、保証期間が残っていてもサービスの適応はされません。
非正規の修理屋の場合は、本体交換ではなく故障した箇所をとり替える修理を行うため、Apple正規店よりは修理費用をおさえられる可能性が高いです。
ただし正規店以外での修理は、Appleは改造とみなすため、その後正規店では修理などのサービス対象外になる可能性もあります。
買取依頼を行う
水没した場合、AppleCare+に入っていなければ、正規店での修理は非常に高額です。
非正規店での修理も、確実に直るかどうかわかりません。
不安な際はお手持ちのiPhoneを買取してもらい、新しい機種代に充てるのも有効な手段です。
iPhoneの寿命は一般的に3年といわれており、修理か買取の判断基準にするのもありでしょう。
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